グラストンベリー・アビー Glastonbury Abbey
Glastonbury に到着。 The AA の Route Planner では、所要時間49分となっていたが 1時間掛かってしまった。街のかなり遠方から The Tor が形の良い丘の上に聳える姿を見ることが出来た。 何か厳粛なものが感じられ、弥が上にも期待感は高まる。
街に入り Abbey の真ん前の駐車場に入れた、と思ったら Church だった。立派な Church だ。
今日はバザーが開催されるらしく準備におおわらわであった。通行人に道を尋ね、美しい街並みを歩く。
Market Cross で記念撮影(写真下左)。
「 Glastonbury Abbey 」は
16世紀にヘンリー8世の修道院解散令により破壊されているが、歴史と規模を感じさせる修道院だ。 Museum を
通り過ぎ、外に出ると、広大な緑の広場に廃墟が点在している。先ず目立つのは高い壁だけが残る大教会だ
(写真上中・右、下左から2枚目)。かなり酷く破壊されているが、入り口部分の壁はほぼ元の高さを残しているようだ。
壮大な Chapel だったことが偲ばれる。
そして、その姿も優美な Lady‘s Chapel も目を惹く(写真下左・中、上左から3枚目)。全体的に装飾などが
大教会のシャープに対比しマイルドな雰囲気を醸し出す。大教会に較べ破壊の程度が穏やかなのは、宗教上の重要さの違いだろうか。
ここはアーサー王の墓 King Arthur‘s Tomb があることで有名だ(写真上右から3枚目)。今は唯これだけしか
残っていない。教会の外の Grave で発見されたアーサー王とグウィネヴィア王妃の遺体が、棺に葬られこの祭壇に
安置されていたが、修道院解散令の際に行方不明となってしまったと伝えられる。
完全な形で残っているのは Abbort‘s Kitchen だ(写真上右から2枚目)。やはり宗教上のものでないので
残されたのだろう。ここで修道士?にであった。記念撮影をお願いしたら快くOKが出た(写真上右)。 Museum 前では
修道士のコスチュームの中学生らしき一団が大騒ぎしていた(写真下右)。こちらでは、歴史的建造物やガーデンで生徒たちの
社会見学に良く出会う。30人足らずの小さな集団だ。こうして自国の歴史と文化を理解していくのだろう。
King Arthur については生誕の地 Tintagel Castle と Tomb のある Glastonbury の
両方を訪ねたことになる。伝説は架空か事実か?何か因縁を感じて合唱。(帰国して直ぐに映画「キング・アーサー」が
公開された。早速見たが期待はずれであった)
Glastonbury におけるもう一つのお目当ては The Tor だ。一つにはアーサー王が最後の戦いで傷つき運ばれた
アヴァロン島だといわれる丘であること。一つには St. Michael’s Line というレイラインだ。
St. Michael’s Mount から北西に伸びるラインで、 The Tor 、 Stone Henge 、そして
この後訪れる Avebury を結んでいるという。調べてみると6日に訪ねた Postbridge 付近の
Cairn Circle も8日に訪れた Merry Maidens もこのラインの上にあるのだ。何と云う旅だ。
The Tor の登り口を探すのに一苦労した。この丘の麓に Chalice Well と云う、これまたアーサー王絡みの
聖なる泉がある。そこを通り過ぎたところで(もう、そうとう歩いている)若者に出会ったので登り口を尋ねたら、
いやこちらではない。もっとずぅーと下がった所を右に行けという。一緒に戻りながら話をした。日本語を話すのだ。
姫路に住んだことがあるとのこと、親近感を感じたのだが、これが食わせ物。散々迷ったあげく辿り着いた登り口は
さっき若者に尋ねた直ぐ先で良かったのだ。
グラストンベリーの丘はなだらかな螺旋状の段のある丘だ(写真下左から2枚目)。登り口に着いた時は既にかなりへばっていたが、丘の上の
Tor を見て、登る元気が出てきた。見かけよりきつい登りだったが一気に登りきる。 Tor は高く毅然と建っている。
厳粛さと畏敬の念を抱く(写真下左)。頂上からは360度のパノラマだ。グラストンベリーの街が直ぐ下に見える。
建物の色が統一されていて美しい。多くは赤茶色のレンガなのだろう、所々に大理石色の建物がある。教会とか公会堂などと
思われる。きれいな町並みだ(写真下中)。牧草地や農地がどこまでも続く景色も素晴らしい(写真右から2枚目)。
この360度を表すのには何枚の写真を繋げばよいのだろう。
「 Chalice Well 」は聖なる泉より、花の美しい ガーデンをお目当てにしていたのだが、365日オープンのはずが今日は何かの催しで午後からのオープンとのこと。残念。 外の道路端に Chalice Well の水汲み場があった。地元の人が大きなポリタンクに汲んでいた(写真上右)。注ぎ口の石には ちゃんと Chalice Well と刻まれている。順番を譲ってくれて飲んでみろと言う。一口含むと鉄分を感じさせる 味がした。ミネラル豊富な感じだ。毎朝、日本茶を500 ml のペットボトルに入れて持ち歩いているのだが、それを空にして 汲ませてもらった。そう言えばさっきの外人は Chalice Well の催しに参加したようだ。教えてあげなきゃ。
Address | Magdalene Street, Glastonbury, Somerset BA6 9EL |
Telephone | 01458 832267 |
Web Site | Glastonbury Abbey |
オープンの日・時間や入場料は Web Site あるいは
Gardens Finder
Gardens Guideで確認ください。
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